「やばい」という言葉について深掘りしました。
「やばい」の由来と語源
「やばい」という言葉は、江戸時代から使われてきた比較的新しい言葉です。その由来と語源については、諸説ありますが、いくつか有力な説があります。
1. 牢屋(ろうや)
江戸時代には、牢屋(ろうや)のことを「厄場(やば)」と呼んでいました。そして、泥棒などの犯罪者にとって、厄場(やば)は当然ながら関わり合いたくない存在でした。そのため、状況が悪くなって厄場(やば)の世話になりそうな悪い状況のことを「やばい」と呼ぶようになったという説です。
2. 射的場(やば)
江戸時代のアトラクションである射的場が「矢場(やば)」と呼ばれていたことが関係しているという説もあります。射的場では、的に矢を射るためにお金を払っていましたが、中には悪いことを企む者もいたようです。そのため、「矢場(やば)」に行くことは、危険なことや悪いことに巻き込まれることと連想されるようになり、「やばい」という言葉が生まれたという説です。
3. 方言
「やばい」という言葉は、もともと江戸周辺で使われていた方言だったという説もあります。それが、江戸文化の影響とともに全国に広まったという考えです。
4. その他
上記以外にも、「やばい」という言葉の由来や語源については、様々な説があります。例えば、「夜ばい(よばい)」が転訛したという説や、「病(やまい)」が変化したという説などがあります。
いずれにしても、「やばい」という言葉は、江戸時代から使われてきた比較的新しい言葉であり、その由来や語源は完全には解明されていません。
参考資料
- http://kiryu.gunma.med.or.jp/2842/
- https://halmek.co.jp/
- https://es.wikipedia.org/wiki/Wikipedia
- https://gogen-yurai.jp/yabai/
「やばい」の類語
困った、まずい、大変、やばいことになった、まずい状況だ
すごい、素晴らしい、見事、傑作、感動的、称賛する
危険、危ない、命懸け、死が近い、一大事だ
信じられない、予想外、仰天、驚き、びっくり、目を疑う
本気、真剣、決意、決心、覚悟、真摯、全力で
「やばい」の対義語
安全、安心、問題ない、大丈夫、楽勝
普通、平凡、ありふれた、つまらない、退屈
弱い、弱い、頼りない、役に立たない、無能
悪い、ひどい、最低、最悪、最悪
残念、悔しい、悲しい、情けない、みじめ
シーン別「やばい」の言い換え表現
困った・まずい
例:困ったな、まずい、大変、やばいことになった、まずい状況だ
すごい・素晴らしい
例:すごい、素晴らしい、見事、傑作、感動的、称賛する
危険・危ない
例:危険、危ない、命懸け、死が近い、一大事だ
信じられない・予想外
例:信じられない、予想外、仰天、驚き、びっくり、目を疑う
本気・真剣
例:本気、真剣、決意、決心、覚悟、真摯、全力で
その他
例:まずい、まずいことになった、大変、やばいことになった、まずい状況だ
丁寧な表現
「やばい」の代わりに、より丁寧な表現を使うことで、相手に失礼な印象を与えずに済む
例:「恐れ入りますが」「大変申し訳ございませんが」「お恥ずかしながら」「お力及ばず」など
英語表現
「やばい」のニュアンスに合った英語表現をいくつか紹介
Negative:
bad, terrible, awful, horrible, dreadful
dangerous, risky, hazardous, perilous, threatening
shocking, surprising, amazing, incredible, unbelievable
difficult, challenging, problematic, troublesome, complicated
Positive:
great, amazing, wonderful, fantastic, awesome
impressive, remarkable, extraordinary, outstanding, excellent
exciting, thrilling, exhilarating, invigorating, stimulating
serious, earnest, sincere, determined, committed
その他
状況に応じて、適切な言葉を選ぶことが大切
敬語・謙語を使い分ける
相手の立場や気持ちに配慮する
「やばい」の使われ方
「やばい」という言葉は、現代において非常に多様な意味合いで使われています。元々は「盗人などの隠語」として使われていた言葉ですが、現在は以下のような様々なニュアンスで使用されています。
1. 否定的な意味
- 不都合や危険な状況を表す
- 例:「やばい、間に合わない!」「この状況、やばいな。」
- 困った、まずい、大変などの意味
- 例:「やばい、お金がない。」「テストでやばかった。」
- すごい、かっこいいなどの肯定的な意味
- 例:「その演奏、やばい!」「この景色、やばい!」
- 信じられない、予想外などの意味
- 例:「え、マジ!?やばくない?」「まさか、そんなことになるとは思わなかった。やばい。」
- 本気、真剣などの意味
- 例:「やばい、本気で頑張る。」「この仕事、やばいぞ。」
2. 感嘆表現
- 驚きや感動を表す
- 例:「やばい、すごい!」「この映画、やばい!」
- 興奮や高揚を表す
- 例:「ライブ、やばい!最高!」「このゲーム、やばい。止まらない。」
3. 若者言葉
- とにかくすごい、とにかく良いなどの意味
- 例:「この服、やばい可愛い!」「その料理、やばい旨い!」
- とにかく困った、とにかく大変などの意味
- 例:「課題、やばい量だ。」「テスト、やばい勉強してない。」
4. その他
- 程度を強調する表現として使われる
- 例:「やばいくらい美味しい」「やばいくらい暑い」
- スラングとして使われる
- 例:「やばいやつ」「やばい奴ら」
このように、「やばい」という言葉は、状況や文脈によって様々な意味合いを持ちます。そのため、相手や場面によっては誤解を招いてしまう可能性もありますので、注意が必要です。
「やばい」の使い分けのポイント
- 相手や場面にふさわしい表現を選ぶ
- 丁寧な言葉遣いを心がける
- 誤解を招かないように、具体的な表現を心がける
参考資料
まとめ
「やばい」は便利な言葉だが、使いすぎには注意が必要
シーンや相手によって適切な言葉遣いを使い分ける
正しい言葉遣いを身につけて、好印象を与えられるコミュニケーションを目指しましょう
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