デグーとは?
デグーに関する基礎知識をご紹介します。
●種類:デグー(ネズミ目中のヤマアラシ亜目に属するデグー科)
●分布域:主に南アメリカ、チリのアンデス山脈の高地に生息。比較的温暖な環境を好み、穴を掘って暮らしています。
●体の大きさ:全長は12~20センチメートル(尾は除く)。体重は約350グラム。
●食性:草食性で、特にイネ科の植物を好む。植物の葉や種、根なども食べることがあります。
●性質:社交的で好奇心が強い。少し怖がりなので、優しい接し方が適しています。
●特徴:訓練によって芸を覚えたり、道具を使うこともできるデグーがいます。
デグーの寿命はどのぐらい?
デグーの寿命 ペットとしては?
約5年~10年と言われています。小動物にしては長生きの部類に入ります。ただ食生活や生活環境で変わってきます。これは人間と同じですね。
デグーの寿命 野生では?
約1年から2年とされています。
デグーの寿命 最長のギネス記録は?
ギネス世界記録にはデグーの寿命に関する情報はありませんが、海外のサイトでは、最長寿命のデグーは14歳だったと紹介されています。
デグーの寿命は短いといえるのか?
ハムスターやハウスリスの飼育下での寿命は一般的に2〜3年程度です。なのでデグーの寿命は飼育下では長いといえます。
デグーの寿命は種類によって違うのか?
デグーの種類と寿命の違いについてご説明します。
デグーは毛色の変異によって様々な種類が存在します。元々の野生種は茶色がかった「ノーマル」デグーですが、品種改良や突然変異によって異なる毛色のデグーが誕生しました。これらの異なる毛色のデグーを交配することで、多様なバリエーションが生まれます。しかし、この過程で体が弱くなったり、寿命が短くなることがあります。
日本で主に飼育されているデグーの種類は、「アグーチ」「アグーチパイド」「ブルー」「ブルーパイド」の4種類です。これらは犬のように異なる種ではなく、毛色の違いによるものです。近年、海外で人気の「サンドカラー」「ブラック」「ホワイト」も日本で見られるようになりました。
以下、日本でよく見る4種類のデグーについて、見た目や特徴、体の丈夫さなどを紹介します。
- アグーチ: 野生の色で、茶色やグレーの毛色。体が最も丈夫で長生きするとされています。価格は幼体で10,000円以上、成体では安くなる傾向があります。
- パイド: 色ではなく模様を指し、個体によって模様の大きさや形に差があります。価格はアグーチと同様です。
- ブルー: ドイツで誕生した新しい毛色で、青みがかったグレーです。体が小柄で、毛が柔らかい。寿命が短い可能性があり、価格は7,000円~25,000円程度です。
- ブルーパイド: ブルーに模様が入った種類。価格はブルーと同じ範囲です。
最近は「サンド」という新種類も登場しており、価格は28,000円程度で、寿命については不明です。
デグーの寿命を人間で例えると?
人間に換算すると、生後1年で20歳くらい、その後は1年で10歳ずつ歳をとっていくと考えられます。例えば、生後4年のデグーは人間で50歳くらいに相当します。
デグーは自立心が強く、産まれてすぐに毛が生えています。目も早く開き、聴覚や嗅覚も発達しています。
チンチラとデグーの寿命は?
チンチラの平均寿命は飼育下で10〜15年であり、一部の健康な個体では20年以上生きることもあります。一方、先程お伝えした通りデグーの寿命は一般に5〜10年とされています。したがって、チンチラの方が一般的には長生きします。
デグーを長生きさせるためには?
デグーの知能とストレス対策についてご説明します。
デグーは知能が高いため、生活環境でのストレスが健康に影響を及ぼすことがあります。特にデグーは聴覚が非常に発達しており、大きな音や騒がしい環境を苦手とします。可能な限り静かで穏やかな環境を提供することが大切です。また、嗅覚も発達しているため、飼い主の匂いを覚えさせることで安心感を与えることができます。このような匂いによるコミュニケーションは、デグーが飼い主を認識しやすくする助けになります。
デグーの長寿のためには、以下のような工夫が重要です。
- ストレスを少なくする: 静かな環境の維持、飼い主の匂いに慣れさせることで、安心感を提供します。
- 事故の予防: 生活環境を安全に保ち、事故を未然に防ぐことが大切です。
- 日々の体調チェック: デグーの健康状態に注意を払い、異常が見られた場合は迅速に対処することが重要です。
これらのポイントを心掛けることで、デグーとの楽しい共生が可能となります。
デグーの食生活と推奨される餌について
デグーは草食性の動物で、特にイネ科の植物を好むことが知られています。イネ科の植物以外にも、植物の葉、種、根などを食べます。飼育時には栄養バランスを考慮して餌を提供することが重要です。デグーは餌容器に多量の餌を入れると、なくなるまで食べ続けてしまうため、適量を与えて量をコントロールする必要があります。
以下、おすすめのデグー用餌をいくつか紹介します。
- デグープラス「ダイエットメンテナンス」: 家で飼育されるデグーは運動不足になりがちです。デグープラス「ダイエットメンテナンス」は、ビタミンCを含み、良質な材料を使用しています。デグーの好きなチモシー牧草をベースにしており、繊維質が豊富で低カロリーなので、デグーに喜ばれ、栄養面でも安心です。
- ひかりデグデグ: 完全草食動物向けの餌で、噛み応えがあります。デグーの歯は一生伸び続けるため、歯を磨耗させるのに役立ちます。ストレス緩和効果もあり、腸内環境を健康に保つ成分やひかり菌が含まれています。また、ビタミンCも含まれており、尿臭を抑える効果もあるため、飼育がしやすくなります。
- デグーセレクション: 良質のイネ科植物、特にチモシーを主原料としています。消化を助け、成長に必要なビタミンが含まれています。オオバコやタンポポなどの安心で安全な野草粉末が含まれ、高い嗜好性と健康維持を兼ね備えています。
これらの餌はデグーの健康と幸福を維持する上で非常に重要です。適切な量と栄養バランスを考慮して餌を与えることが、デグーの長寿につながります。
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