「葬送」の使い方や意味、例文や類義語や英語・埋葬との違いを解説!

言葉

葬送とは

葬送は亡くなった方を火葬場や墓地へ送る最終儀式のことを指します。人々がよく口にする「人の価値は死んで初めてわかる」という言葉は、故人を悼む参列者の数やその悲しみの深さが、故人の人生の価値を物語るものだと考えられるためです。故人への最後の別れと区切りをつけるためにも、葬送は不可欠です。

葬送の定義

葬送とは、以下のように定義されます。

  1. 故人を火葬場や墓地へ送るための別れの儀式。
  2. 葬式、弔い、告別式、通夜、納骨式、お別れの会など、故人を弔う一連の儀式の総称。
  3. 「送葬」とも呼ばれ、同じ意味を持つ。 葬送は、本来は故人を火葬場や墓地へ送る行為を指すが、現代では葬式や告別式などの総称としても用いられます。その目的は故人の魂を適切に送り出すことにあり、宗教や文化によりその形式は異なるため、葬式を省略し火葬のみ行うケースもあります。このように多様な状況に応じた儀式の総称として「葬送」という言葉が使われます。「葬送のフリーレン」という漫画・アニメ作品のタイトルとしても知られています。

葬送の起源

葬送の起源は、古代エジプトに遡ります。そこでは亡くなった人の魂が永遠に生き続けるとの考えから、棺に納める習慣が始まりました。この慣習は世界中に広がり、日本では奈良時代に現代的な仏教式の葬儀が始まりました。

葬送の使用例

文例

以下は葬送を使った文例です。

  1. 故郷に戻ると、葬送の行列があり、都会では見られない風景に再び帰ってきたことを感じさせられました。
  2. 父が病気で入院した時、不謹慎ながらも頭の中でショパンの葬送が何度も流れました。
  3. 私の誕生日は誰も祝ってくれないため、葬送よりも孤独と悲しみに包まれますが、ケーキを買うコンビニの店員だけが明るく対応してくれるのが救いです。
  4. 高齢化する日本では、葬送が行われずに忘れ去られる人が増えています。一方で、政治家は私益を追求し、SNSでの表面的な悲しみが目立ちますが、それもすぐに忘れ去られます。
  5. この1年は多くの友人や知人が亡くなり、葬儀や告別式に参列することが多かったです。

葬送に関する会話例

  • 質問者: 「政治家ほど葬送に参列する人もいないよね。」
  • 回答者: 「それは仕事の一環として。忙しくても秘書が代わりに参列するものね。」
  • 質問者: 「私が亡くなったら、地元の有力議員が葬送に来るかな?」
  • 回答者: 「あなたが亡くなったら、借金取りくらいしか来ないわ。」

葬送の類義語

葬送の類義語には、「葬儀」「葬式」「葬礼」「本葬」「密葬」「弔」「神葬」「弔事」などがあります。

葬送を言い換えると?

葬送を言い換えると、「最終送別」や「送る儀式」という意味合いが近い表現になります。具体的には以下のような言葉が挙げられます。

  • 故人を送る式
  • 送迎儀礼
  • 送葬式
  • 最後のお別れの儀式
  • 終末の礼
  • 弔送(ちょうそう)

これらの言葉は、故人を最後の安息の地へと送り出す、その精神的・形式的なプロセスを表現しています。

葬送の対義語・反対語

葬送の対義語には、「婚儀」「慶事」「結婚式」「婚礼」「お祝い事」「七五三」「入学祝い」「金婚式」「開業祝い」「上棟式」「成人式」「出産祝い」などがあります。

葬送のまとめ 葬送は亡くなった人を墓地まで送るための儀式であり、葬儀や告別式、お別れの会などを含めた総称です。これは故人への最後の敬意として行われるため、その意義を理解しておくことが大切です。

葬送と埋葬の違いは?

葬送と埋葬は似て非なる二つの概念ですが、しばしば混同されがちです。以下にその主な違いを解説します。

葬送

葬送は亡くなった人を最終的な安息の地、つまり火葬場や墓地へ送り出すための儀式や行事の総称です。これには葬式、告別式、通夜、納骨式、お別れの会など、故人を悼むための様々な儀式が含まれます。葬送の目的は、故人との最後の別れを形式化し、故人の魂を適切に送り出すことにあります。葬送は故人を弔い、生き残った者たちが故人との関係に区切りをつけ、前に進む手助けをする社会的・精神的な機能を果たします。

埋葬

埋葬は文字通り、故人の遺体または遺骨を地中に埋めることを指します。これは葬送の一環として行われることもありますが、具体的な行動や手続きに焦点を当てた用語です。埋葬は、遺体の最終的な処置方法の一つであり、火葬後の遺骨を墓地に納める行為も含まれます。埋葬は、遺体を尊重し、衛生的に処理するという実用的な目的を持ちながら、故人を地に還すという象徴的な意味合いも持ちます。

違いの要点

  • 目的と機能: 葬送は故人を弔い、その魂を送り出すための一連の儀式や行事の総称であり、社会的・精神的な役割を持ちます。一方、埋葬は遺体または遺骨を地中に納める具体的な行動を指し、実用的かつ象徴的な目的を果たします。
  • 範囲: 葬送は埋葬を含む広範な概念であり、葬儀や告別式などの様々な儀式を含むことができます。埋葬はそのような儀式の一部として、または独立した行為として行われることがあります。
  • 実施する行為: 葬送は精神的な側面や故人への敬意を表現するための行事や儀式を指しますが、埋葬は遺体の物理的な処置に焦点を当てます。

これらの違いを理解することで、それぞれの概念が持つ意義や役割を適切に評価することができます。

葬送の外国語でいうと

英語表現

 Funeral

  • 最も一般的な表現で、「葬儀」という意味です。
  • 故人を偲び、死を悼むための儀式全体を指します。
  • Funeral procession – 葬列、葬送行列
  • Funeral rites – 葬儀、葬送の儀式

Burial

「埋葬」という意味です。

故人の遺体を土中に埋める行為を指します。

  • Burial ceremony – 埋葬式

Interment – 埋葬

  • 「埋葬」または「納骨」という意味です。
  • 遺骨を墓地などに埋葬したり、納骨堂に納めたりする行為を指します。

Cremation

  • 「火葬」という意味です。
  • 故人の遺体を火葬する行為を指します。
  • Graveside service – 墓地での葬儀

Memorial service

  • 「追悼式」という意味です。
  • 葬儀とは別に、故人を偲ぶための式典を開いた場合に使用します。

Eulogy

  • 「弔辞」という意味です。
  • 葬儀で故人の功績や人柄を称える演説を指します。

Elegy

  • 「挽歌」という意味です。
  • 故人を悼むために詠んだ詩を指します。

Lament

  • 「嘆き」または「哀悼」という意味です。
  • 故人を失った悲しみを表現する言葉です。

Mourn

  • 「悲しむ」または「悼む」という意味です。
  • 故人の死を悼み、悲しむ様子を表す言葉です。

Pay respects

  • 「敬意を表する」または「弔意を表する」という意味です。
  • 故人に敬意を表し、冥福を祈ることを表す言葉です。

葬送の英語表現のまとめ

上記のように、「葬送」には様々な英語表現が存在します。

どの表現を使うかは、文脈や状況によって異なります。

  • The funeral will be held next week. (来週葬儀が行われる)
  • The family decided on cremation. (家族は火葬を選択した)
  • A memorial service will be held at a later date. (追悼式は後日行われる)
  • The priest gave a eulogy at the funeral. (神父が葬儀で弔辞を読んだ)

葬送をフランス語では?

葬送をフランス語では「Funérailles」と表現します。

葬送をドイツ語では?

葬送をドイツ語でいうと「Bestattung」となります。

葬送を韓国語では?

韓国語では、「葬送」を「장례(장례식)」と言います。

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